雑誌やネットで、仲良く寄り添う
猫ちゃん・犬ちゃんの姿を見たことはありませんか?
ほほえましくて、カワイイですよね!
「ウチでも、こんな感じで仲良しになれたら…」なんて、
ちょっぴりうらやましく感じたりもします。
そこで、今回の記事のテーマは「猫と犬の同居」です。
注意点やちょっとしたコツ、体験談などをご紹介します!
目次
それぞれの特徴と「領分」を尊重しよう!
早速、同居に当たっての
「心構え」や「気配りポイント」から紐解いてみます。
異なる特徴。仲良しを強制しない
- 猫は孤独を好み、気ままな行動が目立ちます。
- 犬は群れの秩序に忠実で、愛情こまやかです。
■詳しくは → 猫と犬の性格・特徴の違いとは?相性は悪いの?
猫と犬の「キャラ」は随分と異なりますね。
なので、「元々が別種の生き物。なるようになるさ」くらいの
大らかさで、ゆったりと構えていた方がいいです。
期待しすぎて、「何が何でも仲良く」と無理すれば、
猫ちゃん・犬ちゃんにとってもストレスになりかねません。
そうでなくても、同居に「ストレス」はついて回るのです。
ストレスはつきもの。まずは喧嘩を回避!
猫と犬が知らない同士で出会えば、
たいていの場合、互いに警戒心を抱きます。
この状態はストレスそのもの、のはずです。
それが瞬間的に昂じて、互いの攻撃性に火がつけば、
喧嘩に発展してしまいます。
けがを負う危険性がありますから、
特に、成猫と成犬が同居を始める場合は要注意です!
喧嘩に備える意味では、
猫ちゃんの爪を切っておくのも大事ですね。
鋭い爪が相手に深い傷を負わせてしまうことがあります。
目であれば、最悪の場合、失明に至ることもあります。
棲み分けに心を配り、ストレスを軽減
警戒心や恐怖心つまりストレスを、時間をかけて
解きほぐしていくことが、「仲良しになる」プロセスです。
個性・相性によっても、それは様変わりします。
すぐに打ち解ける場合もあれば、
認め合うのに「1年以上かかった」ケースもあります。
だからこそ、大らかな心構えが重要なのですが、
同時に、具体的で細やかな心配りも必要です。
- 各々に適した「いざというときの逃げ場にもなる」居住環境を整える
=猫ならキャットタワーなどの高さ、犬ならサークル・ハウスなどの安心感 - 食事は明確に分ける
=犬と猫では必要な栄養が大きく異なるため。
フードはもちろん、食器や食事場所も分けたいところです。 - どうしてもうまくいかない場合、居住空間そのものを分ける
=止むを得ない場合、「犬は1階・猫は2階」のように分けることも考慮
広い意味での「棲み分け」です。
特徴を踏まえた各領分を整えることで、
軽減できるストレスがあります。できる限り軽減してあげたいですね。
犬はお散歩・猫は留守番? ともあれ、愛情は平等に
愛情の領分も重要です。
できるだけ平等に愛情を注ぎましょう。
ただ、個人的な体験からしても、犬であれ猫であれ、
先住者の方がより愛情に「うるさい」傾向があります。
もしかしたら、「権利意識」みたいなものかもしれません。
配慮が必要ですね。
ところで、極端に甘えん坊の個体を除けば、
猫は家に残されることを苦にしません。留守番、平気です。
(一方の犬、特に子犬にとって、それは大きな苦痛です)
ところがあるとき、
その頃同居していた子犬とのちょっとした散歩から帰った折、
先住の猫がひどく不機嫌そうな顔をしていたことがありました。
権利意識かどうかははっきりしませんが、
どこか興味深い体験でした。
犬と猫、仲良しの「可能性が高い」組み合わせは?
あります!
以下、簡単にご紹介します。
子猫/子犬で、確率アップ!
子猫と子犬を同じ時期に飼い始めることができるなら、
仲良しになれる可能性が最も高いと、一般に言われています。
特に、生後2~3か月の「社会化期」と呼ばれる時期が重要です。
母性を刺激? 成犬/子猫
子猫が来ることで、先住犬は母性が引き出されたかのように
かいがいしく子(猫)育てを行い、その後もずっと仲良く暮らす。
わが家出身の子猫も含め、私自身の周りでも、
そんな仲良しさんが多い組み合わせです。
かなりキビシイ、成猫/子犬
大人の猫が先住で、元気な(元気すぎる)子犬が来た場合。
個人的な経験から言うと、猫たちは大いにストレスを感じます。
とてもお利口な子犬でしたが、猫たちにとってはウルサイよそ者。
ある猫はひどく繊細で、
のちにとうとう発病してしまいました。
成猫/成犬では?
ひとこと、「ケースバイケース」です。
猫と犬、一般的な特徴も大きく異なりますが、
個体差でさらに複雑になります。
こんなケースも
たまたま、テレビを見ていた時の話です。
犬好きな坂上さんが、
犬のしつけで困っている一般のご家庭に出向いて助言する、
という番組がやっていました。
『成犬と成猫の同居で、犬ちゃんが猫ちゃんと遊びたくて、
行き過ぎたちょっかいを出してしまう』、という相談でした。
犬ちゃんが大型犬なので、悪気はないようですが、
猫ちゃんを口で咥えてつかまえようとしていたのです。
体格差もあり、犬ちゃんは遊びのつもりでも、
猫ちゃんからするとかなりの恐怖心があったようで、
という感じになっていました。
このケースでは、
飼い主が身体や手でバリケードを張りながら、強い口調で犬を叱る
ということを繰り返すことで解決していました。
犬ちゃんはおりこうさんで、早い段階で理解することができ、
後日、一緒に並んでフードを食べることもできるように
までなっていましたね。
犬ちゃんはしつけがしやすいので、
犬が加害者になっている場合は、
『犬の問題行動をしつけでやめさせる』ことで解決できそうです。
まとめ
いかがでしたか?
同居の注意点やコツをまとめると、
- ゆったり構えて見守る
- 互いの特徴を踏まえた棲み分けを意識
- 喧嘩、食事や爪切りなど、細かい心配り
- 子猫と子犬を同時に育てると、仲良し確率アップ
- 犬が加害者の場合、しつけで解決させることも可能
こんな意識と実践で、「同居の仲間」と認め合い、
程よい距離感を保てるようになれば、しめたもの!
やがて、「わが家の仲良し」が誕生するかもしれませんね。