猫にもアレルギーがあります。
しかも人間と同じで、
原因になる可能性のあるアレルゲンは、たくさんあります。
なんと、人間アレルギーの猫もいるとか。
人間ギライの猫ちゃんじゃないですよ。
いわゆるハウスダストアレルギーです。
人間でもかゆみは痛みと同じか、
それ以上に耐えられない症状です。
猫だって同じです。
アレルギー検査でアレルゲンを特定して、
一刻も早く、猫をかゆみから解放してあげたいですよね。
そこで今回は、
猫アレルギーの検査方法とその費用について、ご紹介します!
目次
猫のアレルギーの症状や原因は?
猫の主なアレルギー疾患には、
- ノミアレルギー性皮膚炎
- 食物アレルギー性皮膚炎
- 接触性アレルギー
- 薬疹(薬アレルギー)
- 吸入アレルギー
があります。
■猫アレルギーの症状について詳しくは
→ 猫のアレルギーの原因・症状とは?
猫のアレルギー検査方法と費用
猫のアレルギー対策には、アレルゲンの特定が不可欠です。
猫のアレルゲンを特定する方法には
次の方法があります。
食物アレルギーのアレルゲン検査
猫のアレルギーの原因が
食物であるとわかっている場合に行われます。
除外食
猫が口にするものから、
特定の食品を排除しつつ確認する方法です。
やり方は色々あるのですが、例えば、
- 「鶏肉」が入っていない食事を与える。
- 効果がなければ「牛肉」の入っていない食事に切り替える。
- アレルギーが軽減される食品が見つかったら、その食品が入っている食事を
もう一度与え、アレルギーが再度発生することを確認する。 - アレルゲンとなる食品を確定する。
1、2の手順を可能性のある食品で繰り返します。
といった具合に、どの食品を抜けば、
アレルギーが出なくなるかを調べます。
反応を正確に診るために、
1種類ごとに2週間~1ヵ月ほどの期間が必要になります。
除外食のベースとなる、
アレルギーを起こしやすいタンパク質を除外したエサがあります。
これでアレルギーがでないなら、
このエサをベースに食品を追加していく方法もあります。
動物病院で相談しながら、やりやすい方法を探しましょう。
厳格食
アレルギー反応を示す食品は1種類とは限りません。
除外食で特定できない場合は、厳格食という方法に切り替えます。
厳格食は
- 「鶏肉」だけを与える
- 「牛肉」だけを与える
と、可能な限り1度に与える食品の種類を減らし、
アレルギー反応を確認します。
除外食や厳格食で食品アレルギーを調べる場合、
費用は診察料 + 実費になります。
アレルギー全般に血液検査
動物病院のほとんどが、
外注で血液によるアレルギー検査を行っています。
検査項目
よく行われるアレルギー血液検査では
92種類のアレルゲンについて調べられます。
その中には、草木、食物、カビ、ハウスダストなど、
アレルゲンの可能性のあるものがほとんど含まれます。
検査結果の報告
92種類のアレルゲンに対し、
「陰性」か「陽性か(アレルギーあり)」が判明します。
また食品の項目に陽性反応があった場合は、
その食品の含まれていないペットフードのリストを付けてくれます。
食品アレルギーのある場合、複数の品目に反応する可能性が高いので、
ペットフードのリストが貰えるのは便利です。
検査結果が出るまでの期間と検査費用
検査結果が出るまでにおよそ2週間程度です。
検査費用の相場は2万円~3万円位です。
病院によって幅があります。
※ここであげた血液検査の内容は、多くの動物病院から依頼実績のある、
SPECTRUM LABS INC.を参考にしています。
結構高い、猫の医療費
猫の治療は基本的に自由診療です。
私たちは健康保険証を提示すれば、3割負担で治療や投薬を
受けられますが猫の場合は100%負担になります。
さらに、治療費や人件費などは、
動物病院によって好きに設定できます。
そのため、同じような治療をしても、
「費用が全く違った!」なんていうこともあります。
アレルギーの検査費用は確かに掛かりますが、
症状を疑って早いうちに検査をすると、
病気の悪化を押さえられるケースもあります。
また、ペット保険に入っておくと、
アレルギー発症後の検査費用も支払対象になります。
(健康診断の検査は対象外です。)
うちの猫の以外なアレルギー源
うちの子がまだ子猫だったころ。
なぜかいつもうんちがゆるく、
ちょっとでも体調を崩すとすぐに下痢になっていました。
「子猫だから、もともとゆるいのかな」と、
あまり気にしていませんでした。
その後病院で
「ちょっとゆるすぎるかな~、エサを切り替えてみて」
と言われ、エサを切り替えても変わらず…。
そんな時、引っ越すことに。
新居に移動してしばらくすると、
なぜか下痢はおさまり、普通のうんちになりました。
犯人は水道水の塩素だった!
前の家との違いはなにか?
それは浄水器があるかないか、でした。
(うちは東レのトレビーノ13項目除去を使用)
地域差もあるようですが、
水道水もアレルギーを起こす可能性があるそうです。
(塩素ですね。)
ちなみに浄水器を付けなくても、
沸騰させた水を冷蔵庫で保管し、それを与えるようにするのも良いですよ。
まとめ
猫のアレルギーの検査方法とは?費用の相場について、
まとめるとこうなります。
- 食物アレルギーは除外食や厳格食で食品を特定する。
- アレルギー全般には血液でのアレルギー検査を行う。
- 血液検査の費用は2~3万円ほど。
ただし、ペット保険に入っていれば適用になる。 - 血液検査の結果が出るまでにかかる時間は2週間程度。
きちんとした治療は、
きちんとした検査から始まります。
症状に不安があれば、猫ちゃんのためにも
ぜひ一度検査してみることをおすすめします!