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猫のメスを避妊(去勢)手術するメリットとデメリットは?

メスの猫を家族に迎えたはいいけど…

「家猫なのに、避妊手術ってどうして必要なの?」
「いつごろ手術するのがいいの?」
「手術なんてかわいそうでできない!」

というような悩みが出てきますよね。

メス猫の去勢・避妊手術は、
多くの飼い主さんが、最初にぶつかる難問です。

今回の記事では

をご紹介します!

猫のメスを避妊するメリットとは?

去勢・避妊をした猫は、色々な要因から、
去勢・避妊しない猫よりも長生きすると言われています。

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メスの問題行動を抑える

  • 発情期の独特の大きな鳴き声
  • スプレー行為
  • 発情による噛みつき

などを抑制できます。

病気を予防できる

発情期がなくなるため、性的なストレスが軽減されます。

手術によって切除するため、
子宮卵巣の疾患を予防できます。

また、乳腺腫瘍(乳がん)などの発生率を下げることができます。

猫の腫瘍で乳腺腫瘍は全体の約17%、
その内約90%が乳がんです。

最初の発情期を迎える前に避妊手術をした場合、
乳腺腫瘍の発生率は10分の1まで減少します。

※猫のメス特有の病気は命にかかわるものが多くあります。

避妊手術は、そのような危険度の高い病気を、
予防する効果が期待できます。

望まない妊娠を避ける

部屋飼いだからと避妊手術をせずにいた猫が、
ある日脱走してしまい、無事見つかったのはいいけれど、

しばらくしたらお腹が大きくなってきた…。
という話を、時々耳にします。

避妊手術は望まない妊娠を、
確実に避ける方法でもあります。

猫のメスを避妊するデメリットとは?

当然ですが、繁殖ができなくなります

また、避妊手術後は食欲が増す場合があります。

オスの去勢後もそうなんですが、

欲しがるだけ餌を与えていたら
いつの間にか「鏡餅」系肥満猫

と、なり兼ねない点には注意が必要になります。

メス猫の去勢・避妊手術方法とリスク

ここでは避妊手術の方法とリスクをご紹介します。

手術の流れ

避妊手術は、以下のような流れになります。

事前準備

手術はおおむね1泊で行います。

手術後にできるだけ猫と一緒にいられるように、
動物病院と相談して手術日を決めましょう。

前日

全身麻酔のため、食事は前日の夕方までに済ませ、
それ以降は水のみとなります。

当日(入院前)

お水を飲ませないようにしましょう。
排便、排尿をしているか確認しましょう。

退院時

お薬(化膿止め)を受け取ります。
エリザベスカラーを付けて退院です。

手術後

抜糸が必要な場合は、
1週間~10日後くらいに行います。

※動物病院から指示がある場合は、それに従いましょう。

避妊手術のリスク

全身麻酔のリスクがあります。

猫のメス、避妊手術によい時期、年齢は?

避妊は最初の発情期を迎える前に行うのがよく、

日本では、一般的には6カ月~8カ月齢が、
避妊手術に適した期間と言われています。

しかし欧州の認定団体である「国際猫医療協会」では、
去勢は生後6カ月齢以内を推奨しています。

生後6カ月齢以内を推奨する理由は、
最初の発情期を迎えるタイミングに、個体差があるからです。

メス猫の性成熟は生後3~9カ月齢と、
オスより早い上に幅があります。

またメス猫には発情期があり、
おおむね2~4月、6~8月と言われています。
※地域(日照条件など)により前後します。

そのため、最初に迎える発情期は

  • 猫の月齢
  • 体の成熟度
  • 時期(2~4月、6~8月)

によって決まります。

例えば、4月生まれの猫は、
早ければ6月~8月で発情期を迎えます。(月齢3~5カ月)

ちなみにうちの猫の場合、5カ月くらいで手術をしました。
(保護猫なので正確な月齢は不明ですが…)

避妊手術の時期については、
ワクチン接種のタイミングも関係することがあります。

また全身麻酔ですので、
動物病院で相談をして、日程を決めていきましょう。

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去勢・避妊手術後の性格の変化は?

オス猫にくらべて、変化の少ない猫が多いようです。

また、発情期の夜中の大きな鳴き声が無くなるので、
大人しく感じる方も多いようです。

殺処分される猫を減らす!

メリットの「望まない妊娠を避ける」でも書きましたが、

脱走した猫が無事戻ってきたと思ったら、
お腹が大きくなってきた・・・

という話を、時々耳にします。

猫は交尾をすると、ほぼ100%妊娠するそうです。

猫は一度に3~4匹子供を産みますから、
生まれた子猫を自分で飼うか、里親を探すかしなければいけません。

ですが中には、

  • ゴミ箱に捨てる
  • 保健所に連れていって殺処分を依頼する

というような無責任な飼い主もいます。

また、何を考えているのか、

ワンルームマンションで、子猫を2匹(しかもオスとメス)飼いはじめ、
去勢・避妊もせず、1年足らずで10匹に増やし、
飼えなくなって猫を置いて田舎に逃げた!

という明らかに浅はかな飼い主もいます。

猫を飼うということは、ゲームを買うのとは違います。

命を預かっているわけですから、
きちんと考えて、去勢・避妊を行いましょう。

まとめ

猫のメスの去勢・避妊についてまとめると、

■メリット
  • 長生きする
  • メスの問題行動を抑える
  • 病気を予防できる
  • 望まない妊娠を避ける

■デメリット

  • 繁殖ができなくなる
  • 食欲が増し太る
  • 全身麻酔のリスクがある

…となります。

「手術がかわいそうだ!」

という飼い主さんの気持ちも分かりますが、
発情したままストレスを抱えるメス猫はもっと大変です。

これから猫とどのように暮らしていきたいか。
猫にどんな生活を送ってもらいたいか。

きちんと考えて、避妊手術をするか、しないか、
早めに決断するようにしましょう!

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