猫アレルギーの原因とは?
最近では国民病のように言われるアレルギー。
たとえば食べ物アレルギーの場合、
「●●を食べたからかゆくなった!」
春先で スギの花粉が飛んできたら
「鼻水が止まらなくなった!」
では猫アレルギーは、猫の何に反応して
症状が出ているのでしょうか?
ここでは猫アレルギーの原因について解説します。
目次
猫アレルギーの症状は?
猫アレルギーの症状は、
花粉やハウスダスト(ダニ)アレルギーとよく似ています。
猫アレルギーの主な症状はこちらです。
- 目のかゆみ・充血・涙・腫れ
- 鼻かゆみ・鼻水・くしゃみ・鼻づまり
- のどの痛み・咳・呼吸の異常(ヒューヒュー、ゼイゼイ)
- 皮膚が赤くなる・かゆみ
■詳しくは → 猫アレルギーの症状は?どんな危険性がある?
猫アレルギーはどうして起きるの?
一般的にアレルギーは、
なんらかの原因物質(アレルゲン)が体内に入った時、
「これは有害だ」と身体が反応して、
過剰に免疫機能が働くために起こります。
猫アレルギーの場合も、
アレルゲンが付着したフケや毛が人の体内に入ることによって
引き起こされるといわれています。
猫アレルギーのアレルゲンはとても小さく、
花粉の10分の1程度の大きさしかありません。
そのため、空気中に漂いやすく、
直接、猫に触れなくても、吸い込むことによっても
猫アレルギーを発症することがあります。
猫アレルギーの原因(アレルゲン)ってなに?
現在、猫アレルギーを起こすアレルゲン(原因物質)は
8種類あると言われています。
Fel d 1~8と呼ばれる物質です。
Fel d 1:猫アレルギーの人の90%が反応
セクレトグロビンというタンパク質です。
猫アレルギーの90%の人がアレルギー反応を示します。
メス猫より、オス猫の方がより多く分泌します。
唾液や尿にも含まれるアレルゲンですが、
主に猫の体にある脂腺から分泌され、
毛の先端よりも根元に近い方により多く付着しています。
また、胸よりも顔に多く分泌します。
Fel d 3:ハウスダストのアレルギーと関係が
システインプロテアーゼ阻害剤(分解の邪魔をする)となる
アレルゲンです。
システインプロテアーゼとは、
ダニなど、ハウスダストに含まれるアレルゲンです。
猫アレルギーの60~90%の人が反応し、
そのため、猫アレルギーの人の多くが、
ハウスダストにもアレルギーを持つ傾向にあります。
Fel d 4:毛づくろいで広がるアレルゲン
リポカリンと呼ばれるタンパク質で、
主に猫の唾液に含まれています。
毛づくろいにより毛などに付着します。
抜けた毛に触れたり、猫に舐められたりすることにより
アレルギー反応がでます。
このアレルゲンに反応する人はネズミや犬にも反応します。
動物アレルギーを持っている人の内の63%の人が
Fel d 4に対してIgE抗体という特異な抗体をもっています。
IgE抗体が関係するアレルギー反応は、
アレルゲンに接触後、すぐに(20分程度)症状に現れます。
以上の3つが猫アレルギーの主なアレルゲンです。
わたしも猫アレルギー!?
我が家にはメスのミケ猫がいます。
猫アレルギーを起こすこともなく
8年間、平和な共同生活を送っていました。
そんなある日、1ぴきのオスの猫を一時預かりすることに。
1週間ほどして、
肘から指先にかけひどい湿疹がではじめました。
「ん?なんだこれは?」
もともと湿疹のできやすい体質でしたが、
ここまでひどくなったのは初めてでした。
思い当たるのは一つ、新しくやってきたオス猫です。
その猫は下半身に障害を持った猫で、日に数回、
抱きあげておしっこの世話をしてあげる必要がありました。
それまであまり気にせずに、
半袖+素手でお世話をしていたのですが、
直接ふれないように、長袖+手袋に切り替えたところ、
湿疹は徐々に治まっていきました。
実は、8年間一緒に住んでいる猫も同様のお世話が必要なのですが、
そちらでは全く症状が出ないので油断していました。
やはりアレルゲンは猫によって個体差があるようです。
オス猫だったのでFel d 1が強かったのかもしれませんね。
まとめ
猫アレルギーのアレルゲンはFel d 1~8の8種類。
猫アレルギーは、次のような順序で起こります。
- 猫が作りだす原因物質(アレルゲン)が
- 人の体内に入った時
- 「これは有害だ」と身体が反応して
- 過剰に免疫機能が働く
「猫を飼いたい!でもアレルギーが心配!」
という人は、まずは猫アレルギーの原因を理解しましょう。
そして猫アレルギーの有無を理解し、
それでも飼いたい場合は、猫と一緒に暮らすための対策をしましょう。
アレルゲンが体内に入るのを防ぐ方法を
詳しく知りたい方法についてはこちらでまとめました!
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