猫インフルエンザの症状とは?感染経路・予防法・治療法は?
インフルエンザというと人間にとっては
馴染み深い嫌な病気ですが、
実は、猫にもインフルエンザに似た病気が存在します。
人間ですら重症化する危険性のあるインフルエンザ。
人間に比べたら猫は小さな動物ですから、
インフルエンザにかかったらどうなってしまうのか、心配ですよね。
そこで今回は、
猫インフルエンザの症状・感染経路・予防法について
ご紹介します!
猫インフルエンザとは
正確には「猫カリシウィルス感染症」と呼びます。
これは、紐解いていけば人間のインフルエンザとは全く違います。
症状やその感染力の強さから、「猫カゼ」とも呼ばれることがあります。
症状
まず症状ですが、非常に人間のインフルエンザに似ています。
- 高熱(40度以上)
- 鼻水やくしゃみ
- 口・舌・鼻等に潰瘍
- よだれが大量に出る・水疱
- 食欲が落ちる
- 口内炎・舌炎ができる
などの症状が主にあげられます。
ここで注意しなければならないことがあります。
「猫カゼ」と呼ばれる病気の中に「猫ウィルス性鼻気管炎」という
病気があるのですが、この症状と似通ってるところがあります。
しかし、決定的に違うのは
口内炎・舌炎のような口内に異常が起きるところです。
通常、症状は1~2週間ほどで治まります。
また「猫ウィルス性鼻気管炎」のように重篤化することは少ないですが、
肺炎をこじらせると死に至ることがあります。
いずれにせよ早い対処が必要となります。
また、この病気は子猫が感染する病気です。
生後6週間~10週間くらいの免疫性の低い猫が
発症しやすいとされています。
そのほかの子猫は感染しても、
症状が軽い・症状自体が現れない場合がほとんどです。
感染経路
ウィルス名は「ネコカリシウィルス」で、
感染経路は空気感染・接触感染です。
わかりやすく言いますと、
くしゃみや衣服・皮膚が主な感染経路です。
このウィルスは乾燥状態の中ではとてもよく活動します。
ベストな状態では3~4週間生存することが確認されています。
この辺は人のインフルエンザにもよく似ています。
一度感染し、発症した猫は免疫がつくため再び発症することはありません。
しかし他の猫への感染源になりかねないので注意が必要です。
予防法
まず加湿器等を使い部屋の
湿度が低くなることを防ぎましょう。
また、ワクチンを接種することが有効です。
ほかの猫を触った人間からの感染も考えられますので、
手洗いも予防手段の一つです。
服を着替えることもお忘れなく。
大切な愛猫を守るためにもしっかりと把握しておいてください。
またほかの病気にも言えることなのですが、
常日頃からの体調チェックも飼い主側の重要な任務です。
しっかりとコミュニケーション・適度なスキンシップを
怠らないことも重要ですね!
治療法
症状を確認したら、
自己判断せずに早めに獣医の診断を受けてください。
特に複数等子猫を飼っている方は、特に注意が必要です。
ウィルスを直接攻撃する治療法は現在、存在しません。
インターフェロンを投与し、免疫力を高めたり、
抗生物質・点滴といった各症状に対応した治療が中心になります。
前記した通り、
肺炎をこじらせたりすると死に至る可能性もあります。
早い段階での治療が有効となります。
また発症中食欲が落ちることが予想されます。
症状が和らいで来たら、しっかりと栄養補給をさせてください。
まとめ
今回は、猫インフルエンザの症状・感染経路・予防法について
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
まとめると
- 症状はヒトのインフルエンザによく似ている
- 重篤化することは少ないが、肺炎をこじらせると死に至る可能性がある
- 感染するのは子猫(複数飼いは特に注意)
- 感染経路は空気感染・接触感染(くしゃみ・衣服、皮膚など)
- 予防法は、手洗いや着替え、加湿器の利用、ワクチン接種など
- 治療法は、ウイルスを直接攻撃する方法はなく、
インターフェロンの投与、免疫力向上、抗生物質、点滴など
となります。
肺炎をこじらせると死んでしまう危険性がありますし、
猫インフルエンザに似た症状の「猫ウィルス性鼻気管炎」も怖いです。
なので、インフルエンザのような症状が子猫に見られたら、
様子見などはせず、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
もちろん、飼い主の方でできる予防も
しっかりやっておいた方がいいですね!
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