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猫風邪の正しい治し方・治療法とは?市販の薬はある?

猫の薬(イメージ)

猫が風邪の引きはじめで、ちょっと鼻がぐずぐずしている…。」
「病院に連れていくほどじゃないし、様子を見ようかな。」

多くの飼い主さんがそう考えると思います。

あるいは、

「人間のように薬局で猫用の風邪薬、売ってないかしら?」
「今のうちに風の初期症状に効く薬を飲ませればいいじゃん!」
病院なんて大げさ!

と思う飼い主さんもいると思います。

では、猫の風邪薬はどこで手に入るのでしょうか。

今回は、
猫風邪の正しい治し方や治療法と薬について
ご紹介します!

猫風邪の市販薬はある?

残念ながら、猫風邪に市販薬はありません

猫風邪に対応できる薬は「抗生物質」で、
抗生物質は処方薬(病院で出してもらう薬)です。

抗生物質は症状や猫の体格、体力などによって、
与える量も期間も異なります。

素人判断で与えたり辞めたりを繰り返すと、

猫風邪が治らないどころか、
その抗生物質が効かない体質になってしまいます。

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人間用の風邪薬を猫に与えてもよい?

「猫の薬として、人間用を使っているって聞いたけど…?」
「じゃあ、人の風邪薬を与えれば大丈夫じゃない?」

という話もよく耳にします。

『猫に人間用の薬を与える…』という行為、
これは半分正解であり半分間違いです。

整腸剤など、動物病院で処方される薬には、
人間用と同じものが多いのは事実です。

しかしそれは、獣医師がその成分を見て、
猫に与えても問題ないと判断した薬剤です。

人間にとっては安全性が高い薬でも、
猫にとっては「毒」になることがあります!

人間用の市販薬で愛猫が死んでしまうことも…!

例えば、市販の人間用の風邪薬

どの風邪薬も風邪の代表的な症状である、
頭痛や発熱を抑える成分が入っています。

その中の一つアセトアミノフェンという成分は、

猫が少しでも摂取すると、
赤血球が破壊され死に至る場合があります!

鎮痛剤で一番安全と言われているロキソニンも、
人と同じように与えると、

猫の臓器を壊してしまう可能性があるのです。
(獣医師が猫の状態を見て、量や回数を決めて与える場合もあります。)

治そうと思っていたのに、返って悪くしてしまう。

そういったことが無いように、
「人間と猫では体の仕組みが違う」ということを、
理解しておく必要がありますね!

犬用の薬は猫に与えても大丈夫?

基本的に、犬用の薬も猫に与えてはダメです!

猫と犬も体の仕組みが違います

そのため、犬にとって効く薬でも、
猫にとっては「毒」になる可能性があります。

猫に薬を与えるときは、
必ず獣医師に確認しましょう

動物病院での治療方法

寝転がる猫

猫風邪は、複数の病原体(ウイルスや菌)によって
起こる病気の総称
です。

どの病原体によって引き起こされた症状かによって、
治療の方法が異なるのです。

上でご紹介した人間用の風邪薬の話と同じで、
素人判断は思わぬリスクを招くことがあります。

猫の様子がおかしいなと思ったら、
すぐに獣医師に診てもらいましょう。

特に重い症状を引き起こす猫風邪(感染症)は、
次の3種類です。

  • 猫ヘルペスウイルス感染症
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫クラミジア感染症

これらの治療法について、軽くご紹介しておきますね!

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猫ヘルペスウイルス感染症と猫カリシウイルス感染症

ウイルスによるこの2つの感染症の治療は
基本的に対処療法になります。

例えば、

  • 目ヤニには点眼薬
  • 鼻水には点鼻薬
  • 脱水症状があるようなら点滴

といった治療です。

ただし炎症に対し、ステロイドを使うことはありません

またウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤として、

インターキャット(インターフェロン)を、
1日1回隔日3回使用することもあります。

こうした獣医師による治療の他に、
猫の体力を持続させるためにも、家での食事も重要になります。

食欲が落ちている猫には、嗜好性の高いものを与えます。

もし食べにくそうであれば、
細かくしたりふやかしたり温めたりして
食が進むように工夫しましょう。

口内の炎症で固形物が食べることのできない猫もいます。

その場合は栄養価の高い流動食(療養食)
シリンジで与えることもあります。

病気に負けないためにも、
猫の体力が落ちないように心がけましょう!

猫クラミジア感染症

こちらは、抗生物質により効果的な治療が可能です。

薬の種類にもよりますが、
一般的な方法として、口径投与1日1回×4週間程度です。

クラジミアを確実に排除するのには4週間必要です。

もし、よくなったからといって、
勝手に中断すると再発する可能性があります。

薬の投与は獣医師の指示に従ってください。

まとめ

猫風邪になった時の正しい対処方法をまとめるとこうなります。

  1. 猫風邪薬の市販薬はない
  2. 人間用の風邪薬を猫に与えるのは危険
  3. 猫風邪の治療は対処療法になる
  4. 猫風邪の原因となる病原体により、治療方法が異なる

猫風邪は、大切な猫の命を奪いかねない危険な病気です!

おかしいなと思ったら、
まずは獣医師に診てもらい、きちんと治療しましょう。

また、猫風邪はワクチン接種など予防が大事です。

予防方法をこちらのページに書いていますので
参考にしてくださいね。

猫風邪の予防法とは?感染経路に注意!

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