猫パルボウィルスの治療法とは?ワクチンはある?
パルボウィルス・・・このウィルスが、
どれだけ厄介で面倒なものかご存知でしょうか?
「パルボには特効薬がない!」
「ワクチン未接種の猫の感染率100%!」
では、どのような対策をしたらいいのでしょうか?
今回は、パルボウィルスの治療法とワクチンについて
ご紹介します!
パルボウィルスの治療法とは?
まず、治療法についてですが・・・
残念ながら現在、
「パルボウィルス」に効く薬はありません!
では、感染して発症した場合、
どのような治療になるのでしょうか?
これしか、治療方法はありません。
パルボウィルスの対症療法
具体的には、どんな治療になるのでしょう?
発症に伴って目に見える症状は、以下の4つです。
- 食欲減退
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
これらの症状から引き起こされる、新たな症状は以下の通りですが、
目に見えない症状なので、他にもどんどん出てきます。
- 脱水
- 免疫力低下
- 低血糖
など・・・
これらの症状に対処する治療となります。
ちなみに、具体的にどんな対処をするかを
症状別にご紹介すると・・・
発熱
他の症状が改善されれば、
自然と熱も下がってくるので、症状改善を図ります。
嘔吐
何を食べても、お水を飲んでも吐いてしまう。
点滴に「嘔吐止め」の薬を入れます。
下痢
「下痢止め」の薬を使いますが、
「嘔吐」が激しい場合は点滴に入れます。
脱水症状
下痢や嘔吐をしている場合、
ほぼ100%の確率で「脱水症状」が出てきます。
点滴によって脱水の改善を図ります。
免疫力低下
免疫力をあげるために「インターフェロン」を
注射することになります。
また「抗生剤」を使用する場合もあります。
これらの治療は、状態が一進一退になるので、
入院して診てもらった方がいいのですが、
「パルボウィルス」だと、他の猫への感染リスクも考えられるので
入院以前に、診察もしてもらえない病院もあります。
まず、かかりつけの獣医師に電話で相談をし、
もし診察してもらえないようなら、他の病院を探すしかありません。
パルボウィルスのワクチンはあるの?
パルボウィルスは、
と言われています。
これには、ワクチンが接種できない月齢の子猫も含まれます。
逆に言えば、
「ワクチンさえ接種していれば、防げるウィルス」ということになりますね。
パルボウィルスは「猫汎白血球減少症」という別名を持っています。
これに対応できるワクチンは「3種混合以上のもの」となっていますので、
毎年、接種されているワクチンで大丈夫です。
まだ、ワクチンが接種できる月齢に達していない子猫が感染した場合、
「致死率90%」と言われています。
感染してしまった場合は、上記のような治療を施すのですが、
成猫ほど体力がないため、元気になる確率はかなり低くなります。
そのため、重要なのは感染しないようにすること、です。
感染してからの治療は非常にシビアなのです。
実際にあった我が家の感染例・・・
我が家にいたのは、
- 生後2カ月の子猫が4匹
- 生後1カ月の子猫が2匹
- 生後3週間の子猫が1匹
計7匹の子猫でした。
「生後2カ月」というと、母乳からもらった免疫が切れる頃です。
ワクチン接種ができるギリギリの所でした。
その時の環境により、感染の可能性に気付いて、
すぐにワクチン接種を行ったのですが、
間に合いませんでした・・・。
結果、7匹とも発症してしまったのです。
幸いなことに、診察してくれる獣医師が見つかったので、
インターフェロンなどの注射で、毎日のように通院していました。
点滴による脱水改善だけは、以前違う獣医師の指導を受けていたので
自宅で行っていました。
ですが、懸命な対症療法に大きな成果はなく、
生き残ったのは「生後1カ月」の1匹だけでした・・・。
対症療法のおかげで1匹は生き延びられた、とも言えますが、
やはり「致死率90%」というデータは伊達ではなかったのです。
唯一の救いは、生き残りのその子は今、
元気に走り回っているということですね。。
まとめ
パルボウィルスの治療法とワクチンについてまとめると、
以下のようになります。
- まず、診察してくれる病院を探すこと
- 特効薬などはない
- 症状に対する対症療法しかない
- ワクチン接種で防げる病気
いつもより元気がなく、
ご飯をあまり食べなくなった時点で発症しています。
猫の免疫力、生命力は猫それぞれ違います。
「症状が出た!」と言っても、まだ間に合う場合もありますので、
一刻も早く、受診しましょう。
ただし!!!
パルボウィルスの可能性がある場合は、
「病院に電話で受診可能かどうか確認をとってから!」
連れていくようにしましょう。
致死率だけではなく、感染力も非常に強いのが
パルボの特徴なのです。
我が家の猫が 現在5匹 猫パルボウイルス感染の疑いでインターフェロンを打ちに行っていますが 今 子猫3~4か月が1匹危篤状態です。2匹は危機を乗りきれそうで あと1匹はあまり変動がなく 残り1匹はかなりしんどそう。すでに3~4か月の子猫が1匹 16歳が1匹 若い子が3匹死にました。
生後1ヶ月の子が回復したなんてほんとうに奇跡だと思いますが それにしても憎らしいウイルスですね。
コメントありがとうございます。
この度の件について、お悔み申し上げます。
この記事を書いてくれたライターさんはもう辞められてしまったため、
管理人の私の代筆となりますが、
山重さんのように、本当に大変な思いをされたようです。
猫パルボウィルスはものすごく厄介で、恐ろしいウイルスであることを
自らの実体験として語るべきだと思ったそうですよ。
恐るべき感染力と致死率、ワクチンによる予防策の絶対性について、
理解が広まると良いですね。