猫風邪の予防法とは?感染経路に注意!
「猫風邪はどうやら大変な病気らしい!」
「うちの愛猫をそんな危険な病気から守りたい!」
でも、猫風邪ってどうやって感染するのでしょうか?
感染を予防する方法はあるのでしょうか?
ここでは、猫風邪の予防法や感染経路について
ご紹介します!
目次
猫風邪の原因と症状をおしえて!
病原体であるウイルスや菌などによって引き起こされる、
上部気道感染症のことを通称「猫風邪」と呼んでいます。
主な初期症状として、
- くしゃみ
- 鼻水
- 咳
- 目ヤニ
- 発熱
- 下痢
- 食欲低下
などがあります。
風邪といっても、悪化すると重症化や慢性化することもあり、
場合によっては、死に至ります。
猫風邪の原因となるウイルスや菌はたくさんありますが、
とくに重い症状を引き起こすのは、次の3種類です。
- 猫ヘルペスウイルス感染症
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫クラミジア感染症
→ 猫の風邪の原因・症状は?
猫風邪の感染経路
猫風邪は病原体であるウイルスや菌によって引き起こされます。
では、猫風邪の感染経路はどこでしょうか?
せきやくしゃみ、唾液(よだれ)、鼻水、目ヤニなど、
体液に含まれる病原体が、
健康な猫の口や鼻、目などの粘膜に直接触れて感染します。
猫ヘルペスウイルス感染症と猫カリシウイルス感染症
ウイルスによる感染です。
この2つのウイルスは、体外に出て何かに付着した状態で、
1ヵ月は感染力を維持します。
そのため、猫ケージや水、エサの器などに付着した病原体経由で、
間接感染することがあります。
猫クラミジア感染症
猫クラミジア感染症は菌による感染で、
特に目ヤニなと目の分泌物で感染しやすい病気です。
クラミジア感染症にかかっている猫の顔を、
他の猫がグルーミングで舐めたら感染する可能性があります。
複数の猫がいる場合は、
猫風邪をひいている猫と健康な猫の生活スペースを
分けるようにしましょう。
猫風邪を予防することはできる?
猫風邪は予防できます。
猫のかかる病気はウイルスや菌による「伝染病」が多く、
それらを予防するためにワクチンがあります。
猫風邪を悪化させる原因である3種類のウイルスも、
ワクチンで防ぐことができます。
では、猫のワクチンとはどのようなものでしょうか?
猫のワクチンも人の予防接種と同じで、
ある病気に対して「免疫力」を付けるために、
無毒化、弱毒力化された抗原 (ウイルスや菌)を投与します。
それにより、その病気に対する抗体を作りだします。
猫のワクチンの種類
猫のワクチンには6種類あり、
それぞれカバーしている病気の範囲が異なります。
猫風邪の予防に必要最低限なワクチンは3種ワクチンです。
獣医師の判断にもよりますが、
一般的には外に全く出ない家猫は3種か5種混合、
外に出る猫は5種混合を摂取することが多いようです。
3種混合の場合、猫風邪を悪化させる原因の1つである、
猫クラミジア感染症の予防が入っていません。
「感染源になる可能性の高い猫と接触することがないから
ネコクラミジアは問題ない…」と考えれば、
家猫は3種混合でも大丈夫となります。
また、5種混合と7種混合の違いは、
対応する猫カリシウイルスの種類です。
猫カリシウイルスには複数のタイプがあります。
わかりやすく言えば、人のインフルエンザに、
「A型」「B型」「C型」があるような感じです。
5種混合では1種類の猫カリシウイルスしか対応していないのに対し、
7種混合では3種類の猫カリシウイルスに対応しています。
猫のワクチンの接種時期
すでに成猫になっている場合は、
健康であればいつでも接種可能です。
子猫の場合は、母猫からもらう免疫機能(移行抗体)が
生後2~3カ月で無くなると言われているので、
この時期に合わせて最初の接種を行います
また、成猫・子猫にかかわらず、
最初の接種から約1か月後に、2回目の接種が行われます。
これは、より確実に免疫を作るために必要なことです。
(より確実に3回目の接種を行う獣医師もいます。)
ワクチンはその有効期間から、
1年に1回の接種が推奨されています。
接種をして抗体ができるまで2~3週間ほどかかるので、
その間に病原体を持っている猫に接触した場合は、
感染する可能性があります。
猫風邪ウイルスの除菌
除菌に関しても簡単に触れておきます。
猫ヘルペスウイルスと猫クラミジアは、
市販の消毒液で対応可能です。
猫カリシウイルスはあのノロウィルスと近いウイルスなので、
アルコールなど一般の消毒薬では効果がありません。
次亜塩素酸ナトリウム(液体ハイターなどの塩素系漂白剤)を
使います。
除菌できる場所や物には限りがあるので、
やはりワクチンで予防することが重要です。
猫→人→猫の感染はある?
うちの猫もワクチン接種をしています。
完全室内飼いですが、
小さい頃は3種、成猫になった現在は5種混合を接種しています。
5種混合に変更した理由は、猫よりも私に原因があります。
私の場合、保護猫を預かることや触れることがあり、
自分が媒体になる可能性があるからです。
もちろん人が猫風邪になることはありません。
(結膜炎になったりはしますが…)
でも、野良猫に触ってうちに帰り、
玄関で猫の出迎えを受けた場合…。
野良猫を触った手やすり寄ってきた足に、
ウイルスや菌が付いているかもしれません。
そのまま飼い猫に触ると感染するかもしれません。
手洗いと着替えを済ませて、
ただいまのあいさつをすればいいのですが、
玄関までお出迎えに来てくれた愛猫を
無視するなんて!私には無理!(´Θ`;)
うちの猫は「おかえりゴローン」とお腹を出すので、
そのまま、モフモフわしゃわしゃと撫でまわしてしまいます。
室内飼いだと必要ないと思う方もいると思いますが、
このように飼い主が媒体となって感染させてしまうケースもあります。
まとめ
今回は、猫風邪の感染経路と効果的な予防法について
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
まとめると、以下のようになります。
- 猫風邪をひいている猫との接触による感染がメイン
- ヘルペスウイルスとカリシウイルスは、感染源の猫を離れても
1ヵ月は感染力が衰えないので、間接感染に注意が必要 - 感染してしまった猫が家にいる場合、
洗浄できるものは、消毒薬や漂白剤できれいに除菌する
■猫風邪の予防法
- 最も効果的なのはワクチン接種
- ワクチンには複数の種類があるため、
獣医師と相談して、猫の行動に適したワクチンを接種する
もし、ワクチン接種路する前に猫風邪になってしまったら!
こちらに対処方法を書いていますので参考にしてくださいね!
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