猫の花粉症の治療法は?目薬は病院でもらえる?
「うちの猫が花粉症になった!」
「マスクや眼鏡で予防できないよね?」
「治療はどうすればいいの?」
人間と同じ環境で暮らす猫が増えたせいでしょうか?
現代病と言われる花粉症が、猫の世界でも増加しています。
- 猫の花粉症はどのように治療すればいいのか?
- 予防する方法はあるのか?
- 専用の目薬は病院でもらえるのか?
などについてご紹介します!
目次
猫の花粉症って、どんな症状がでるの?
猫の花粉症には次のような症状があります。
目の症状
- かゆくなる
- 涙が出る
- 腫れぼったくなる
鼻、喉の症状
- 鼻水
- くしゃみ
肌の症状
- かゆみ
- 赤くなる(発疹)
- 耳のかゆみ
体調
- 元気がない(うつ)
基本的には人間の花粉症と同じような症状です。
問題なことに猫の場合、
かゆいところをひたすらかいてしまいます。
そのため湿疹のような症状が出たり、
皮膚に傷がつき血が出てしまったりします
猫が花粉症か判断するには?
猫のアレルギーはとても判断が難しいです。
花粉症以外のアレルギーでも、
先ほど書いた花粉症の症状と同じような症状が出ます。
動物病院で判断してもらうのが一番ですが、
そのためにも、次の項目を確認しておきましょう。
猫の生活環境に変化はないですか?
- 引っ越しや、新たに他のペットを飼うなど猫の生活環境に変化はありましたか?
- 猫の食事、水を別の種類に変えましたか?
- 猫のベッドなど変えましたか?(素材など)
最初に症状が現れた時期は?
主な猫の花粉症の時期は、
- スギ :2月上旬~4月下旬
- ヒノキ :3月中旬~5月下旬
- ブタクサ:8月下旬~11月
です。
- 最初に症状が現れた時期はいつですか?
- 天気で症状が変わりますか?
- 1日を通して時間帯で症状が変わりますか?
これらの項目の答えがあると、
獣医さんの良い判断材料になります。
判断がつかない場合や、他のアレルギーの可能性がある場合は、
アレルギー検査を薦めらることもあります。
■詳しくはこちら
→ 猫のアレルギーの検査方法とは?費用の相場はどのくらい?
猫の花粉症の治療法は?
花粉症の対策には大きく分けて2つあります。
- アレルゲンである花粉を近寄らせない → 予防する
- 出ている症状を緩和する → 対処療法
自宅でできる対策
『1.アレルゲンである花粉を近寄らせない』
は自宅でできる対策です。
- 猫の体につく花粉を抑える
- 猫の体についた花粉を取り除く
- 猫の生活環境を整える
- 室内の花粉をキレイにする
などがあります。
現在、花粉症などアレルギーを完全に治すことはできません。
花粉から猫を守ることが一番大切です。
おうちでできる猫の花粉症対策について知りたい方はこちら
→ 猫も花粉症になるの?症状と対策はコレ!
動物病院での治療
『2.でている症状を緩和する』は、
出ている症状に対しておこなう対処療法になります。
どの症状にどんな薬を使用するかは、
担当する獣医師により異なります。
獣医師の説明を聞いて、
わからないことは質問しましょう。
次の説明は、一般的な治療です。
目の症状
赤くなったり、腫れぼったくなったりしている場合は、
目の洗浄(ついている花粉を取り除く)の処置をし、
目薬などが処方されます。
鼻、喉の症状
ひどく炎症を起こし、気道が狭くなっている場合は、
吸入器で薬剤を噴霧して炎症を抑えます。
肌の症状
人間のようにぬり薬を塗っても、猫は舐めてしまいます。
肌の症状は原因を断つしかありません。
肉や骨が露出、化膿している場合は、
エリザベスカラーや傷口をガードするテープで、保護します。
(経験上、テープもすぐに噛みついて剥がしますが…)
ステロイド剤の使用
人間のアレルギーでよく処方されるステロイドは、
猫でも使われます。
猫の場合、内用薬や注射薬(皮下点滴など)として、処方されます。
目薬で処方されることもあります。
ステロイドは悪いイメージが付きまとっていますが、
短期間の使用であれば体に害をなすような副作用はなく、
むしろ、効果が早い、よく効く、安いなどの利点があります。
※年単位で長期間使用すると、肝障害や副腎の機能低下といった、
副作用が出てくる場合があります。
ただし、人より猫の方が副作用は出にくいそうです。
やみくもに「ステロイドは悪!」と決めつけると、症状が治まらず、
猫の生活水準を著しく悪化させる、可能性もあります。
不安のある場合は獣医師とよく相談しましょう。
皮膚の炎症はホント厄介!
花粉症ではないのですが…
うちの猫は、保護したとき後ろ足に怪我をしており、
肉がむき出しになっていました。(…痛い。泣)
治療のため医療用のテープを巻いても、
すぐに取ってしまいますし、
気になるようで、ずっと傷をかんだり舐めたりして、
いつまでたっても治らない状況でした。
獣医師の相談したところ、
- 傷がふさがるまでエリザベスカラー
- 傷の周りに舐めると苦いものを塗っておく
と提案してくれました。
苦い薬は物ともせずに舐めまくっていたので効果なく、
結局、傷が気にならなくなるまで、
エリザベスカラーを付けて生活していました。
猫は皮膚の症状が気になると、
ずっとそこを舐めたりして止まらなくなります。
悪化させる前に、獣医師に相談し治療しましょう。
まとめ
猫の花粉症の治療についてまとめるとこうなります。
- 目の症状
- 鼻、喉の症状
- 肌の症状
がある。
■花粉症と判断するには
- 猫の生活環境に変化はないか
- 最初に症状が現れた時期はいつか
などチェックしておく必要がある。
■猫の花粉症の対策は
- 自宅でできる対策
- 動物病院での治療
があり、病院での治療は、症状に合わせ行う対処療法で、
目の洗浄、目薬、吸入器での噴霧などがあり、
内服薬や注射薬としてステロイド剤を使うこともある。
猫や犬などペットの使われる薬の多くは、
人間用に作られた薬の転用です。
だからといって、
薬局で買える薬をペットに使うのは大変危険です。
自己判断するのではなく、「おかしいな」と思ったら、
できるだけ早く、動物病院に行きましょう。
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